なにかたべよう がらんどうの がらんどうの おとこ さびしそうな さびしそうな おんな そばにおいでよ そとはもうさむい つよいかぜが かぜが ふいてる われたなべに われたなべに ふたを とじたふたが とじたふたが いいね そばにおいでよ そとはもうさむい つよいかぜが かぜが ふいてる わびしい じだいさ にんじょうもなければ わびいし さえも なくて そのまま がらんどうの がらんどうの おとこ さびしそうな さびしそうな おんな そばにおいでよ そとはもうさむい つよいかぜが かぜが ふいてる なにかたべよう
真冬の手紙 空気が通る 真冬の朝 群れを拒む はぐれた雲 誰かの決めた 流行りや廃りに 中指を突き立て 一人で田舎に 暮らす 休日の午前 まどろむ景色 あの野良猫が 寝転ぶコンクリート 探した真実は 今風の中に 鼻歌歌いつつ 今はこれでいい ふとした気の緩み 銃口につながっている だからいつだって 足元と天上を見ている 僕はここにいる 君宛てに書いた 出さない手紙 とりとめもなく 忘れず親愛 あれこれ思い出し あれこれ忘れて すべてを愛せれば 微笑めるだろう 休日の午前 まどろむ景色 あの野良猫が 寝転ぶコンクリート 探した真実は 今風の中に 鼻歌歌いつつ 今はこれでいい ふとした気の緩み 銃口につながっている だからいつだって 足元と天上を見ている 僕はここにいる 僕はここにいる
死にぞこない★ぼくら 僕ら無くした信義 夢に消えた 理想 死にぞこなっている 破り捨てられた辞書 やり捨てられた同意 死にぞこなっている せめて哀悼を 報いと許しを 僕ら無くした生命 黒く塗られた記憶 死にぞこなっている
ヘッドフォン・ガール 彼女、金色の髪 同じパーカで バイト先で浮いてる 気にしないのさ ヘッドフォン 今日も漏れてる 70年代のスイート・ミュージック 好きなだけ 突き詰めただけ 今日も自分軸 彼女、めった怒らない 別の人生だから 時々怒るのは 同じ人だから ヘッドフォン 今日も漏れてる 60年代のサッド・ソウル 悪くないね その考えは ウーマンズ・ゴット・ソウル 彼女、たまに弾いてる ブルージーなギター 誰に聴かせるでもない 耳を澄ましてる ヘッドフォン 今日も漏れてる 50年代のクイーン・オブ・ブルーズ サイレントの タップダンス踊る ランニング・シューズ 彼女、金色の髪 同じパーカで デモ会場で浮いてる 気にしないのさ ヘッドフォン かき消されそうな 2025年のワッツ・ゴーイン・オン 彼女には 聞こえてるのさ ウィズ・ヘッドフォン
やさぐれいろは どのみち 死ぬだけだった 希望は全部まやかしだった 違うなら 反論してみな 悪いやつばかり栄える この世の沙汰はマネー どこまでも マネー 札束の重みが生きてる証拠 あの世も沙汰はマネー どこまでも マネー 地獄の門番に差し出す賄賂 円安で 働き 矢も尽き果て ビッグマック買えない指数 違うなら 反論してみな 悪いやつばかり栄える この世の沙汰はマネー どこまでも マネー 札束の重みが生きてる証拠 あの世も沙汰はマネー どこまでも マネー 地獄の門番に差し出す賄賂 円安で